天下の霊湯。渋御殿湯(八ヶ岳)




渋の湯へのアクセス

茅野駅から車で30分。八ヶ岳の登山口に佇む、渋御殿湯(渋の湯)。ここは八ヶ岳に向かう車道の最奥地。そして奥蓼科温泉郷の最奥地。まずは地図をご覧ください・・・

すごく秘湯。近くにカモシカも現れるらしい。


最後の方はこんな道で補修工事中でした。最奥地ながらも、季節限定&土休日限定で茅野駅から路線バスが出ています(渋の湯バス停)。八ヶ岳登山の重要拠点の一つです。
夏季の土日に宿泊すれば、路線バスで往復が可能です。


八ヶ岳に囲まれた温泉宿。ここに来るなら、夏!(もしくは残暑中の秋!)ってことで、つらつらと。

チェックイン〜客室

こちらの渋の湯は信玄公の隠し湯で、傷病兵を癒していたらしい。こんなとこでもマジ信玄公、温泉隠しすぎ。


ロビーには自販機。売店は無し。


部屋は普通な感じですが、バスタオル・ティッシュ・ドライヤーはありません(風呂・トイレも室内には無し)。
壁は薄く、布団はかなり重いタイプ。あと、客室近くのトイレはボットン式でした。携帯は基本圏外。館内一部エリアでWi-Fiが使えますが、夜間は使えませんでした。

霊湯へ向かう

延暦2年(783年)の発見・・・西暦783年・・・もう伝説の世界です。
渋御殿湯の浴室は西と東に計2つ。入浴時間はチェックイン〜夜は10時まで。朝は6時から。




源泉

源泉は2つ。昔からある渋御殿湯源泉と、新しい渋長寿湯。

こちらの渋御殿湯源泉は、東西どちらの浴室でも入浴可能。


こちらの渋長寿湯源泉に入れるのは、東の浴室(宿泊者)のみ。

西の浴室(日帰り可)

日帰り客が入れるのは西の浴室のみ。西の浴室は26度の渋御殿湯源泉(写真左)と、42度の天然水の湯(写真右)。
源泉浴槽はかなり小さめ混んでると順番待ちかも・・・というか、夏じゃないと冷たくてキツい。


源泉浴槽。26度。2名くらい入れそうだった。


天然水を沸かした浴槽(42度)。未使用時は木の蓋で保温。入る時に、入る分の広さを開けるスタイル。日帰りでも温冷交代浴を楽しめるのは良い。ちなみに石けん類が使えるのも西の湯のみ。

*コロナ禍での日帰りは、営業中しているか要事前チェック。

東の浴室(宿泊者のみ)

東の浴室。ここは宿泊者限定の浴室。よく雑誌などに写真が載っているのは、東の男湯です。
こちらにはシャワー・石けん無し。殺菌力の高い硫黄泉ですので、かけ湯をして入りましょう。


なんと言っても、東の湯の特徴は31度(夏は体感もっと高い)の渋長寿湯源泉。


足元からプクプク源泉が湧き上がり、ずっと入っていられる温度。本当に素晴らしい。(女湯はプクプクしてないらしいが・・・)

東の湯は冷泉浴槽と42度の加温浴槽も渋御殿湯源泉利用のため、3つの全浴槽が源泉利用となっています。
ここでは、冷→ぬる→暖の3つの浴槽をグルグル回れるのが素晴らしく、やるなら夏だな!って感じです。

食事

食事は食堂で17時から。18時までに食事をスタートして欲しいとの事。しかし、17時には刺身含め、おかずは全て並んでいるので、17時に行く事をお勧めします。

とは言えスタート時間に行っても(行ってから火をつける鍋以外)既にそんなに温かく無いので、少し前に一気に作っているのでしょう。決まったスタッフで大人数にも対応出来るようにする為か、山奥なのでエネルギーの節約か。


山菜と川魚中心のおかずで、この日の刺身は鯉の洗い(だと思う)。肉類は鍋に入っている鶏肉1つ。
刺身はちょっと乾き気味だが、その他味付けは結構良い。料理の説明や品書きは特に無かった。
食事は旅館と山小屋を合わせたような雰囲気。


ただし、山小屋と思うとお酒がリーズナブルで感謝。大瓶が700円。

朝は登山に向け携帯充電中で写真無し。。漬物中心でハムがメインでした。ちなみに早朝出発の登山者用に、朝食をおにぎりにも変えられるらしい(あまり早い出発だと、6時からの朝風呂は入れないが)。

渋御殿湯まとめ。

客室設備・食事は山小屋に近い旅館と思えば問題無いです。
ここの売りはなんと言っても上質の温泉に長湯が出来る事。こんな硫黄泉あまり見ません。
ぜひ霊湯を体感しに来てみてください。

八ヶ岳登山に行かれる方は、前泊なんかにいかがでしょうか?

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